それいけ田渕くん
今日は、小学校のリトルリーグから中学卒業まで一緒にプレーをした大切な仲間を紹介します。
名前は、個人のプライバシーに関わりますので◯渕くんとさせていただきます。
まず◯渕くんのパパの紹介から。
パパはかなりの巨人です。イメージが湧きにくいと思いますので、イメージ写真を添付します。
こんな感じのイメージを持ってもらえれば間違いはないと思います。
とにかく常識という言葉で片付けることのできない個体を世の中が生み出してしまったと言っても過言ではありません。
中学生の時の僕の憶測ですが、背は8メートル近くあり、柔道かなにかをやっていた為、ガタイは範馬刃牙を思いっきり太らせた悪魔のような風貌をしており、体重は裕に1tを超えていたと思われます。
タバコは1日に10箱以上吸い、あまりにタバコを連続で吸ってしまうため(時には10本は一気に吸ってます。)、その煙で近隣の人が火事が起きたと思い、消防車を呼んでしまったとゆーエピソードもあったのではないかと僕は思っています。
そんな悪魔のような◯渕パパ改め渕Pの事を3つの項目から簡単にご紹介したいと思います。
①見た目によらず法定速度は必ず守ります。
(参照:http://www.shiza-e.com/sticker/stickerD-28tr_safety.html)
渕Pの車で遠征に行くと必ずと言っていいほど、一番最後にグランドに着きます。
渕Pの後ろは、渋滞を巻き起こすほど安全運転をします。
そんな渕Pですが、一度だけ法定速度を破ったところを目撃したことがあります。
それは、まだ僕らが中学1年生でリトルリーグの全国大会で長野に行く時でした。
選手はみなバスに乗り、渕P車は道具車として現地に向かっておりました。
そんな時、選手の乗ったバスがガス欠で高速を走っている途中に止まってしまいました。
他の父兄さんの車が心配して高速道路の端に止まって行く中、
ぶうううううううううううううううーーーーーーーーーーーっっmん!!!!!!!
というこんなスピードを出したことがないと車が悲鳴をあげているような音を立て、
渕Pの車がこっちを見ながら心配するそぶりも見せず150キロぐらいのスピードで通過していきました。
その時の悪魔のような顔は、今でも忘れません。
それを見た僕らは、新しすぎる対応力に爆笑し、讃えました。
えっっ、あの車あんなスピード出たんだ、今の場面心配して止まるところじゃないのか
と、何か新しいイノベーションに身を包まれた思いになったことを昨日のことのように思い出します。
②力の加減を知らない
渕Pは、範馬刃牙のような風貌から想像が付くと思いますが、力が尋常じゃないほど強いです。
とある運転中、力が強すぎてシフトレバーを抜いてしまうという事件を起こしました。
大事には至らず済みましたが、未だこの世の中の道具は渕Pの力には対応できていない、最先端のその先を生きていることを思い知らされました。
③イタズラの度が過ぎている
渕Pの家に泊まりに行くことは、約束が決まるや否や、震えが止まらなくなり、冬なのに熱中症を巻き起こす選手がいるほど恐怖でした。
真っ暗闇の中、小学生の僕らが寝ていると、バケツいっぱいに水を汲み、寝てる僕らに思い切り水をかけてきたり、朝起きたらヒモで縛られていたり、顔に落書きがしてあったりと。
渕Pの家に泊まりに行って安心して寝れたことはありませんでした。
そんな渕Pに育てられた息子が◯渕くんでした。
◯渕くんは、そんな父に育てられたにも関わらず天パの非常に可愛い顔で生まれてきました。
下級生の時から三塁手のレギュラーとなり、同じポジションの先輩をいじめて泣かしたりしていました。
今だから言いますが、そんな◯渕くんの自転車はよくパンクしてました。
たまたま◯渕くんの自転車が倒れていたので、持ち上げた瞬間、衝撃を受けました。
えっ、重い。。。。。。
持ち上がらない。。。。。。。
よく見ると後ろのカゴには見えないようにカバーがされ、大量の重りが積まれておりました。
脳裏にはこいつはもしかしてピッコロなのかも知れないとよぎりました。
そしてそれを子供ながらに自ら口にしない◯渕くんを僕は尊敬してました。
そんな◯渕くんと中学の現役生活が終わり、一緒に泊まり込みで◯渕くんの家で自主練をすることになりました。
可愛い顔でみんなには秘密だよとよく◯渕くんが言ってました。
以前、泊まりに行った時、自宅横にかなりでかい倉庫のようなものがあり、気になっていましたが、その倉庫は室内練習場でした。
中には、バッティングマシンとトスを上げるトスマシンがあり、◯渕くんは小さい時からひたすらここで秘密で練習をしていたそうです。
よく考えると僕の手も素振りでボロボロでしたが、◯渕くんの手も昔からすごいボロボロでした。
そんなこんなで泊まり合宿は始まり、朝から渕Pに起こされ、タイムを計られながらのマラソン、加圧をつけての素振り、寒い中室内でのバッティング練習(一人1,500スイング)、夜は焼肉を大量に食わされ、途中で車を降ろされ、走って帰る、着いたら家の横で坂ダッシュ、そして渕Pのイタズラの恐怖に怯えながら就寝。
この時、僕はいかに普段甘い生活をしていたのかをと思い知らされました。
◯渕くんは、時より野球が大嫌いと嘆いていました。
そりゃそうだ、こんなのチームの練習よりきつい。
でも渕Pのスパルタ教育を耐えた◯渕くんは、未だに僕の中でナンバーワン小学生です。
野球なんかやめてやる!!!!と、
高校、大学と伸び悩んだ◯渕くんですが、大学野球のラストシーズンで快挙を成し遂げます。
大学リーグの中でも一番レベルが高いと言われる東都大学リーグの一部で所属大学では77年ぶりとなる首位打者を獲得。
◯渕くんは、現在サラリーマンの道を選び、日々働いております。
東都リーグで首位打者を取って野球を続けていない選手は、本当に稀です。
そして、仕事の面ではかなり優秀であった渕Pも出世をしたそうで、◯◯省に入り、九段下から食べ歩きをして帰るという趣味を獲得。現在は、タバコもやめ、食べ歩きのおかげで1tあった体重も本来の人間の体重まで落ちたそうです。
誰に言う事もなく本当に誰も想像できないぐらい頑張ってた来たから、神様は最後の最後に◯渕くんに最高のプレゼントを与えたんだなと思います。
書いてないこともたくさんあります、色々な要因があったと思いますが、それを引き寄せたのは◯渕くんの頑張りに他ならないと思います。
野球が嫌いと言っても心の中では、みんな野球、スポーツが大好きなんだと思います。
能書きを言う暇があったら目標に向かい、本気で頑張る!
そんな同期と野球が出来て最高でした。
僕も初心の気持ちを忘れず頑張ります。
※多少大げさな表現がなされている事、お許し下さい。
めでたしめでたし
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